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本草綱目訳義
五十一/獣
猯 み〈古名和名抄〉 まみ(○○)〈今名〉 みだぬき(○○○○)
京にいず、狸類也、からだ肥てぶたの小なる如し、毛の色うす黒して、うす茶色の交りあり、脊中一すぢ真黒く、首より尾までとおり毛あり、首はやせてあり、鼻が長し、鼻黒く目の処白し、たぬきのふの如し、四足の指分れて人指の如し、地おほり穴居す、穴おいがまずにほらず、まがつてほる、鎗のつかれぬやうにする也、
抱朴子、猯曲其穴以備径、至鋒雲々、かりうどは、其穴おふすべておいだす、肥たるゆへ走ることおそし、直に捕らるヽ、九州食用にす、油多して野猪の味の如し、一名 土猪〈訓蒙〉 五児里〈村家方〉