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本草綱目訳義
五十一/獣
象 きさ きざとも雲〈古訓也、今は通名、〉
此は蕃国又天竺の物、中華は嶺南におる、牙は口の左右のきば也、店城、かぼちや、じやがたら、これいすの国より来る、享保十三年戊申六月七日、南京人長崎へ連来、雌の方は崎陽にて死す、京師へ雄来、享保十四年己酉四月二十六日京著す、寺町通浄華院に滞留す、御所へ上る、其後江月へ行て後大になる也、又已前は画かきなどする甚あやしきもの也、其後はよく彫物、又画にも書、象志と雲て、其ときの事おかきたる書あり、