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視聴草おN 初集二
駱駝 〈一名かめえる〉
凡長さ三間、高さ九尺、総身黄色、亜面利迦船積渡、〈船主姓名すてわると○図略〉
右の獣は紅毛国にて、百姓家に飼置、田畑の用につかう、或は官人遠見の車おひいて、足は三つにおれり、道お行事一日に百里お走る、荷お積時、初膝お折、重さ千斤に及び足お立つ、食する時一度に大食し、四五日は物お食せず、やさしきけものなり、享和三年癸亥七月来りけれども、こんはやあ手印無きに依て、彼国へ積返し、文政四巳の年江戸に来る、〈○中略〉
狂歌 加茂季鷹
首はつるからだは亀にさも似たり千秋らくだ万ざいらくだ〈○中略〉
真顔
からうたお出てらくだもたんざくの三つにおれたるあしはらの国