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守貞漫稿
六/生業
江戸に在て京坂に無き陌上の賈人〈○中略〉湯出鶏卵売、
鶏卵の水煮お売る、価大約廿文、詞にたあまご〳〵と雲、必ず二声のみ、一声も亦三声も雲ず、
因に雲、四月八日には鶏とあひるの玉子お売る、江俗言伝ふ、今日家鴨の卵お食する者は、中風お不病の呪と、京坂無此事也、