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甲子夜話
四十八
林話す、時鳥は自ら巣お結ぶことなく、鶯の巣に卵お産で鶯に温させて雛となることは、人の能知る所なり、此頃聞に、鷺も其如く我巣はなく、鵜の巣に卵おなして、鵜にかへさするとぞ、是は新聞なり、