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甲子夜話
四十八
又話す、久留米侯の高縄の別業に招かれて往きしが、つの園中に丹頂の鶴、卵おあたヽめて居たり、去年の雛も見たり、因て其人に問ふに、年澄一双づヽ必雛出来るとなり、日数幾日にしてかへると問へば、三十六日目に屹とかへることなりと雲、