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大和本草
十五/小鳥
鷫鸘 酉陽雑俎第十六巻曰、鷫鸘状如燕稍大、足短、止似鼠、未嘗見下地、常止林中、偶失勢控地、不能自振、及挙止凌青霜出凉州、今案ずるに、本邦に風鳥(○○)と雲鳥あり、又風切(○○)と雲、燕の類なり、あまつばめ(○○○○○)とも雲希に有之、若狭国遠敷郡外面と雲処、海辺洞のあたりにも多し、燕に似て大さも亦同、足なしと雲足甚短し、高く飛んで地に下る事まれなり、是鷫鸘なるべし、本草綱目、鶬鶏附錄有鷫鸘、水鳥雁の属也、与酉陽雑俎所載不同、三才図絵亦引段成式説曰、与此水鳥者異、三才図絵作鷫鷞、ごれ同名異物なり、