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蜻蛉日記

三月〈○康保四年〉つごもりがたに、かりのこのみゆるお、これとおつゞかさぬるわざおいかでせんと、手まさぐりに、すゞしの糸おながう結びて、ひとつ結びてはゆひ〳〵して、ひきたてたれば、いとようかさなりたり、〈○下略〉