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河海抄十一/真木柱
かりの子のいとおほかるお御らむじて 鴨子〈西宮記〉伊勢物語にかりの使とあり、あしねはふうきねにすだく鴨の子はおやにまさるときくはたのもし、是はかりのこと雲々、然ば此源氏にはかもの子、かりの子のなど二様の本あり、隻かもとかりもかりの子なりと心得よと、御説に承所也、