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倭訓栞
前編九/計
けり 辞のけりに〓字お書は、〓の類にけりといふ鳥あれば、借用たる成べし、鳴声けり〳〵ときこゆるおもて名く、山げり(○○○)、川げり(○○○)、海げり(○○○)、又犬げり(○○○)あり、なべげり(○○○○)あり、川げりは水雞、犬げりは錝〓、なべげりは超〓也といへり、海げりは薬功多し、山げりとちがひ水かきあり、