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袖中抄
十八
しぢのはしがき〈しぎのはれがき○中略〉
又雲、〈○歌論義、中略、〉昔あだなる男おたのむ女有けり、こぬよのかずはおほく、くる夜のかずはすくなかりければ、かのこぬよかずおかく事なん、暁のしぎと雲鳥のはねかくよりもおほかると雲なるべし、