[p.0654]
倭訓栞
前編四/宇
う 鵜また鸕鷀およむは産の義なり、万葉集に水鳥お義訓せり、其羽おもて産屋おふくこと神代紀に見え、口訣に今も産婦執之易生と見えたり、されど胎生にて口中より吐といふは謬也、雛お吐は鷁也、能(たへ)風能水故舟首画之、うに似たりといへり、鵜は鵜鶘にて伽藍鳥と呼者也、