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万葉集
十九
贈水鳥越前判官大伴宿禰池主歌一首並短歌
天離(あまざかる)、夷等之在者(ひなとしあれば)、彼所此間毛(そここヽも)、同許己呂曾(おなじこヽろぞ)、離家(いへさかり)、等之乃経去者(としのへぬれば)、宇都勢美波(うつせみは)、物念之気思(ものもひしげし)、曾許由恵爾(ぞこゆえに)、情奈具左爾(こヽろなぐさに)、〈○中略〉叔羅河(しくらがは)、奈頭左比遡(なづさひのぼり)、平獺爾波(ひらせには)、左泥刺渡(さでさしわたし)、早湍爾波(はやせには)、水鳥乎潜都追(うおかづけつヽ)、月爾日爾(つきにひに)、之可志安蘇婆禰(しかしあそばね)、波之伎和我勢故(はしきわがせこ)、〈○短歌二首略〉