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大和本草
十五/水鳥
魚狗(かはせみ) 大小二種あり、小はかはせみ(○○○○)と雲多し、大なるおみぞごい(○○○○)と雲ふ、五位鷺の類には非ず、是翡翠なるべし、綱目の魚狗の附錄にのせたり、魚狗より希なり、山せみとも雲、つねの川せみに似て大也、尾短し、色紅黄なり、或碧紫なり、觜脚赤色なり、觜大にして長し、大小ともに其肉腥し、不可食、黒焼にして魚骨鯁お治す、煎服すべし、雉囊抄に少微と雲、今の俗も亦せうびと雲、倭名本名そびと雲しおあやまつてせうびと雲、又或せみと雲、此鳥川にあるゆへ川の字お加へてかはせびと雲、