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東雅
十七/禽鳥
雉きし〈○中略〉 此物の名、太古の頃聞えて、其義既に不詳、則今俗に、凡そ事のはげしきおけヾしといふ事あり、もし古の遺言ならんにはげヾしとは、きヾしといふ語の転ぜしにて、きヾしと雲ひしは、此鳥の性の勇み烈しきお雲ひしも知るべからず、