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大和本草
十五/雑禽
鳩 本邦四品あり、斑鳩(つちくればと)、としよりこひ、山ばと、鴿(いへばと)なり、つちくればとは斑鳩なり、山ばとは青鷃(すい)と雲、としよおこひば腹の毛淡白、背の毛淡灰色、つばさの端黒し、筑紫方言よさふじはと、本草に宗奭曰、斑鳩而有無斑者、有灰色者、有大者、有小者、これお以て見れば、としよりこひも、斑鳩の無斑して灰色にて小なる者也、然れば斑鳩の類なるべし、