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喚子鳥

〈さゞい みそさゞい共いふ〉 〈えがい〉 〈生え壱匁五分、粉壱匁、あおみ入、〉
大きさ雀半分にちいさし、毛色赤ぐろく、総身にこまかきふ有、さえづりいうねよく、たかねにておもしろきものなり、かごのうちに、へうたんに銭ほどなる穴おあけ釣べし其内にとまる、あら鳥冬より春まで出る、子は夏出る、猶子がいお調法す、飼にくき類にて毛おかはす時分、おほく落るなり、あら鳥はくるみ壱ついれ、しらえにてかふべし、
大さゞい(○○○○) 〈えがひ〉 〈生え壱匁五分、あおみ入、粉壱匁、くるみ入、〉
大きささゞいにばい大きし、毛色さゞいににたり、又かやくゞりといふ鳥お大さゞいともいふなり、本大さゞいめづらしきるいなり、さえづりよし、 島さゞい(○○○○) 〈えがい 右同断〉
大きささゞいほど有て、毛色又さゞいににたり、さへづりよろしからず、又一名道くすべともいふ、