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飼鳥必用

小つばめ
此烏京大坂名古屋より出る、雛の内半なれとてあり、塒あけて本毛となる、此鳥お飼時は、小つばめ籠とて、丸籠にて山がらもんどり籠の通りにて飼也、さかりの節は中にて舞ながら諦もの也、餌飼鯊にて五分餌也、〈○中略〉
つばくら
此鳥三月前後、江戸にて子お生立候て、秋の節何国へか飛かへるなり、
鷲つばめ(○○○○)
此鳥も秋巣組するに、へうたんの形に巣お懸る也、
雁金つばめ(○○○○○)
此鳥江戸にて巣おせず、空計まひ、下たには下ざる鳥也、