[p.0801]
重修本草綱目啓蒙
三十三/林禽
伯労 もず〈和名抄〉 さヽらおとヾは(○○○○○○○○)〈古歌〉 一名鶙鴃〈通雅〉
もずはつぐみより小くして、首大に眼淡黒円大にしてするどなり、眼辺黒くして鷹に似たり、頭背赤褐色両翼淡黒青にして、黒斑白点少しあり、咽腹は白色、胸は赤褐にして、小波文浅し、觜は淡黒色末曲り尖り細長く至て鋭なり、脚は黒し、常に小鳥お捕へ食ふ惡鳥なり、秋時鳴く、此鳥お捕るには、其子がひの瞼お縫た囮と為し、鳴かしめて誘ひ取る、