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東雅
十七/禽鳥
斫木てらつヽき〈○中略〉 てらつヽきの義不詳、即今きつヽきといふもの是也、〈(中略)東国の俗には、此物おけらつヽきといふなり、けらとは俗にむしけらなど雲ひて、虫豸の類お総雲ふ事にて、螻蛄おのみ雲ひし語にもあらす、その木蠹お啄みぬるお雲ひて、けらつヽきといひし語の転じて、てらつヽきといふなるべし、けといひてといふは、即転声なり、〉