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喚子鳥

きつゝき〈けらつゝきとも大けらとも〉 〈えがひ〉 〈生え五分、あおみ入、粉壱匁、〉
大きさひよ鳥にほそく、かしらくれない、はらの尾のきはくれない、せはくろ白のふ有、見事なる鳥なれども、かごおやぶりてかひ鳥に成がたし、
〈きげら(○○○) あおけらともいふ〉 〈えがひ〉 〈生え五分、あおみ入、粉壱匁、〉
大きさきつゝきに少し大ぶり、総身もえぎにて、目じろの色ににたり、かしらくれないにてしやぐまのごとし、見事成鳥なれども、木つゝきのごとくかごおやぶる、
小げら(○○○) 〈えがひ〉 〈生え八分、あおみ入、粉壱匁、〉
大きさすゞめに大ぶり、総身くろに白きふちら〳〵有、冬出る、是又かごおやぶる鳥なり、右木つつきの類、ひろきかごにぼくお入かふべし、又かなあみのかごやぶれがたし、