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廻国雑記
七月〈○文明十八年、中略、〉上野国大蔵坊といへる山伏の坊に、十日あまりとゞまりて、同国杉本といふ山伏の所へうつりける、道にからす川といへる川に、鵜からすなどあひまじはりて侍りけるお見て、又俳諧、 とりもえぬ魚の心お恥もせでうのまねしたる烏川かな