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百千鳥

唐烏 飼かい〈はや〉四分え、青味入、
きじやくといふ、大きさ八々鳥三かけ有べし、総身黒くして、腹白く、かたのあたり白毛有、両羽にまた白き所あり、総体からすに似たり、觜の上へからすのごとく髭かしりて、足黒く、尾長し、觜つよく籠おやぶる物なり、巣もなすべし、此鳥唐烏共言、筑前国あたりには多居よし、よつて筑前がらすともいふ、さりながら唐にも有と見えて、唐画に此鳥多し、