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東都歳事記
二/四月
杜鵑〈大かた立夏お過てより諦初る、都て江戸の辺はこの鳥多しといへども、とりわけ西の方は樹林繁きが故に、この烏多く又諦事早し、〉
小石川白山の辺〈諺に当国の時鳥は、このわたりより諦初るといふ、故に初音の里の名あり、〉高田雑司が谷 四谷辺〈大番町〉 駿河台御茶の水 神田社 谷中 〈芝〉増上寺杜 隅田川の辺 根岸里 根津辺