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万葉集
十八
独居幄裏遥聞霍公鳥喧作歌一首並短歌高御座(たかみくら)、安麻能日継登(あまのひつぎと)、須売呂伎能(すめろぎの)、可未能美許登能(かみのみことの)、伎己之乎須(きこしおす)、久爾能麻保良爾(くにのまほらに)、山乎之毛(やまおしも)、佐波爾於保美等(さはにおほみと)、百鳥能(もヽとりの)、使居氏奈久許恵(きいてなくこえ)、春佐礼波(はるされば)、伎吉能可奈之母(きヽのかなしも)、伊豆礼乎可(いづれおか)、和枳氐之努波無(わきてしぬばむ)、宇能花乃(うのはなの)、佐久月多氐婆(さくつきたてば)、米都良之久(めづらしく)、鳴保等登芸須(なくほとヽぎす)、安夜女具佐(あやめぐさ)、珠奴久麻泥爾(たまぬくまでに)、比流久良之(ひるくらし)、欲和多之伎気騰(よわたしきけど)、伎久其等爾(きくごとに)、許已呂宇呉枳氐(こヽろうごきて)、宇知奈気伎(うちなげき)、安波礼能登里等(あはれのとりと)、伊波奴登枳奈思(いはぬときなし)、〈○反歌略〉
右四首、十日、〈○天平感宝元年五月〉大伴宿禰家持作之、