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喚子鳥

大るり(○○○) 〈えがひ〉 〈生え七分、あおみ入、粉壱匁、〉
大きさ鶯に大ぶり、かしらより尾までるり色にて、むねくろくはら白し、さへづり高音にてよし、色鳥の第一にてうつくしき鳥なり、春のすえにいづる、ふゆまたまれにあり、
同ひよころ 〈えがい 右同断〉
大るりの若鳥なり、総身ちやいうにうすぐうし、尾羽にすこしるりの色あり、
小るり(○○○) 〈えがい〉 〈生え壱匁、あなみ入、粉壱匁、〉
大きさ鶯ににて、総身大るりの色にこくるりいうなり、のどより腹まで白し、さへづりよし、春のすえに出る、此鳥寒気おいたみ、飼にくき類なり、