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百千鳥

朝鮮目白(○○○○) 餌がい、〈はや〉四分え、青味入、
大さ十姉まつに似て、諸事和の目白に似て奇麗なり、総身の青みすぐれて色よし、咽の黄色も格別見事なり、腹白く脇はらにかき色の毛有、口觜薄あひいうなり、さへづり小音なるおゝし、巣もなす物なり、唐鳥にや、または島鳥にや、明和三丙戌年より、予〈○泉花堂三蝶〉が庭籠にて、年々子おなしたり、巣草は苧お能もみて四五寸位に切、是お引、蜘のすお取りて入置べし、苧へ蜘のすお付て巣お作る也、野老の毛、しゆうの毛、猶入おくべし、玉子十三日にてかへる、蜘お飼ふべし、