[p.0936]
大和本草
十五/山鳥
鷹 鷹鶻方お案に、鷹の類三種あり、鶻(はやふさ)の類、鷹の類、鷲の類なり、今案に白鷹(おほたか)、鷂(はいた)、角鷹(かくまたか)は鷹の類也、中上には角鷹おも養て鳥おとらしむ、隼さしばなどは鶻の類也、鷲鳶等は鷲の類也、鷹鶻のに類には教て鳥おとらしむ、鷲の類は教へて鳥おとらしめず、諸鳥は雄(お)大なり、隻鷹は雌大なり、此事中華の書にも見えたり、雄お兄鷹(せう)と雲、雌お弟鷹(だい)と雲、〈○中略〉鷹鶻方は朝鮮より来る書なり、鷹の事詳なり、定家卿の鷹の歌とて三百六十首あり、又西園寺実兼公の鷹の歌多し、何れも鷹の事詳なり、