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万葉集
十/春雑歌
詠鳥
吾瀬子乎(わがせこお)、莫越山能(なこせのやまの)、喚子鳥(よぶこどり)、君喚変瀬(きみよびかへせ)、夜之不深刀爾(よのふけぬとに)、
春日有(力すがなる)、羽買之山従(はがひのやまゆ)、猿帆之内弊(さほのうちへ)、鳴往成者(なきゆくなるは)、熟喚子鳥(たれよぶこどり)、
不答爾(こたへぬに)、勿喚動曾(なよびとよめそ)、喚子鳥(よぶこどり)、佐保乃山辺乎(さほのやまべお)、上下二(のぼりくだりに)、
朝霧爾(あさぎりに)、之怒々爾所添而(しぬヽにぬれて)、喚子鳥(よぶこどり)、三船山従(みふねのやまゆ)、喧渡所見(なきわたるみゆ)、