[p.0983]
飼鳥必用

ころおんほうごろ
此鳥天明年中、紅毛人持渡たる鳥にて、珍敷とも雲計なし、鳥の程雁金程あり、総羽とも浅黄にて片に少し紫羽あり、大羽に赤く、足も尾羽鳩のごとく、頭に大き蓮雀有り、水お呑所鳩の如く、觜不放して呑也、紅毛人の物語りに、本国にては李杏の木に泊り居候故、此地にても李杏橙の木類お庭籠に植べしと雲伝へし、外鳥のれんじやくとは違し故其形お記す、此ほうごろと雲は日本にて鳥と雲ことば也、