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本朝通鑑
六十二/後花園
文安五年、頃年義成図四時植物於障子、令禅徒作詩、廷臣及武士等詠歌、〈○中略〉七月桐上三日月、〈○中略〉招月庵正徹倭歌曰、散勢猶(ちらせなほ)、不見唐乃(みぬもろこしの)、鳳毛不宿(とりも子ず)、桐葉分留(わくる)、秋之三日月、〈伝称時人謂徹歌諷刺時政、由是暫被貶謫、其後詠秀歌被赦而帰、〉
○按ずるに、正徹の貶謫せられし事は、文学部歌篇歌禍条に祥なり、宜しく参看すべし、