[p.1000]
藻塩草
十二/虫
夏虫〈夏虫は総名也、又は火に入おも雲、飛蛾と雲は是也、又雲、夏虫と雲は四色也、火取虫(○○○)、蛍(○)、蝉(○)、蚊(○)也と雲々、何も歌のやうによるべきか、又夏のむしと、のの字ありても、〉夏虫の声よりほかに、〈是は蝉也(○○)〉なつ虫の身おいたづらに、〈是は火取むしか(○○○○)〉おもひにもゆる、〈夏虫也〉灯おけつ、〈夏虫也〉ひとりむし、