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嬉遊笑覧
十二/禽虫
按るに虫吹とは、今も虫お取に、竹筒のかた方に、紗のきれお冒(はり)これおもて虫お覆へば、虫は上のかたに飛のぼるお、籠また袋などに、筒さきおむけて、冒たる紗のうへより、息して虫お吹こむなり、