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古今著聞集
十九/草木
天禄三年八月廿八日、規子内親王野々宮にて、御前の面に薄、蘭、紫苑、単香、女良花、萩などおうへさせ給て、松むし鈴むしおはなたせ給けり、〈○中略〉草おもうへ、虫おもなかせたり、おほせごとゝて、花のあり様、むしのすみか、何れも〳〵いとおかしかりけり、