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重修本草綱目啓蒙
二十八/下竜
竜〈○中略〉
竜骨(○○)〈○中略〉 和産の竜骨あり、是は讃州小豆島の沖、但人鳴戸のつきつけと言伝る、深海中より採出す者なり、頭あり、角あり、肢骨あり、其形一ならず、皆大にして重し、色黒沢にして、外に蠣殻お粘す、これお舐れば、唇舌に粘著す、然れどもこれお焚けば、魚臭ありて、舶来のもの、焚て臭気なきに異なる時は、小豆島の産は大魚骨なるべし、