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古事記伝
二十四
錦色小蛇(にしきいろなるへみ)、小蛇は幣美(へみ)と訓べし、〈○中略〉錦色とは錦の如くなる文のあるお雲なり、然る一種の蛇あり、和名抄に蚺蛇、文字集略雲、蛇文如連銭錦也、和名仁之木倍美(にしきへみ)とあり、〈埤雅に蚺蛇尾円無鱗、身有斑文如錦纈とも雲り、但し和名抄に仁之木倍美とあるは、小蛇なるべきに、本草お考るに、蚺蛇はいと大きなる物なれは、此漢名は当らざるが如し、○下略〉