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重修本草綱目啓蒙
二十八下/蛇
両頭蛇 平等へび〈古名〉 りやうとうのへび(○○○○○○○○) 一名弩絃〈事物紺珠〉
尾にも頭ある蛇なり、然ども尾のは形のみにして、口目なし、是他の蛇お呑て成ると雲、備後には希にあり、又頭上に一頭たち生ずるあり、これも形のみにして、口目なし、又一種岐お分ち、その末に各一頭生ずるもの佐州にあり、事物紺珠に、並頭蛇、長人許、一身両首並生、花黒色、口目皆能運用、と雲ものにして、即枳首蛇なり、釈名に両頭蛇とするは非なり、