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大和本草
十四/虫
守宮(いもり/やもり) 本草竜類に載たり、国俗にやもりと雲、かべにおる虫也、〈○中略〉此血お婦人の身にぬればおちず、婬事あればおつると雲、此故に宮中お守ると雲意お以、守宮と名づく、此事淮南子博物志、並に顔師古が説に出づ、右の二書に用之法あり、各かはれり、本邦にも、是によつて古よりいもりのしるしと雲へり、〈○下略〉