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夫木和歌抄
二十七/守宮
十題百首 寂蓮法師
いもりすむ山下水のあきの色はむすぶてにつくしるし也けり〈○中略〉
建保四年内裏十首歌合 二条院讃岐うたがひしいもりの跡はそれながら人の心のあせにけるかな
○按ずるに、古く守宮お蝘蜓(とかげ)及び竜盤魚と相混じ、其区別明かならざるもの多し、宜しく各条 お参看すべし、