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重修本草綱目啓蒙
二十八下/湿生虫
蝦蟇 かへる〈和名抄〉 つちがへる(○○○○○)〈同上〉かはきヾす(○○○○○)〈古歌〉 かはず〈京〉 かいる(○○○)〈同上、佐渡、○中略〉 おんびき しやくたらう くそひき ひき〈共同上○土州、中略、〉 くそがへる(○○○○○)〈備前○中略〉 びき〈西国〉 びつき〈仙台〉
蝦蟇に限らず、蟾蜍も遠処に移せば必還り来る、故に皆かへると呼ぶ、此類の形小く体瘠て、脚細長なるおかわずと雲ふ、皆水中に住み、夏夜鳴くこと聒し、品類最多し、