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重修本草綱目啓蒙
二十八下/湿生虫
蝦蟇〈○中略〉蝌斗かいるこ(○○○○)〈○中略〉 おたまじやくし(○○○○○○○)〈江戸○中略〉
春月池沢小水中に淡鼠色透徹して、中に烏麻(くろごま)の如き小黒点ある者多し、長くして縄索の如く丈余に至る、是蟾蜍の胎なり、蝦蟇の胎は、円塊おなして長からず、大さ六寸許、毬形の如し色白し、小黒卵日お歷て漸く大になり、科斗出色深黒なり、蝦蟇には白斑あり、皆初は頭円大、身は狭長にして尾あり、稍大なる時は、尾脱し足お生ず、〈○下略〉