[p.1085]
後拾遣和歌集
三/夏
ほたるおよみ侍りける 源重之
おともせで思ひにもゆる蛍こそ鳴虫よりも哀なりけれ
宇治前太政大臣卅講のゝち歌合し侍けるに、ほたるおよめる、 藤原良経朝臣
沢水に空なるほしのうつるかとみゆるは夜はのほたるなりけり