[p.1108]
大和名所図会
五/高市郡
菩提寺縁記曰、橘寺の西方より金色の蝶(○○○○)とび来りて、講堂の柱に羽うちやすめとまり、しばしして飛さりぬ、其跡おみれば、一首の和歌お喰付たり、
新古今 菩提寺の講堂のはしらにむしくひたる歌
しるべある時にだにゆけ極楽の道にまどへる世中の人