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重修本草綱目啓蒙
二十七/卵生虫
独脚蜂 詳ならず 一名樹蜂〈通雅〉
俗に馬尾蜂(○○○)と呼ぶ者、木中に生ず、木おわりてこれお得、出て飛こと能はず、又自ら出るもあれども、唯蠕動すること数日にして死す、其形あかばちに似て小く、翅に少く黒き処あり、尾に一つの毛あり、椶櫚の毛の如く、長さ四五寸、色黒し、死する時は分れて三毛となる、是独脚蜂に近して、別なる者あり、