[p.1131]
天野政徳類語

按、古今集離別の部に、すがるなく秋の萩原朝立て旅行人おいつとかまたん、と此歌お引て、古人此すがるお鹿の事也と雲説有、其後の歌には、多くすがるお鹿の事となして、詠る歌有、皆誤にて随がたし、すがるは蜂なる事、いちじるし、さそりといふ蜂也、