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重修本草綱目啓蒙
二十八/化生虫
蚱蝉 あかぜみ(○○○○) さとぜみ(○○○○)〈○中略〉 あきぜみ(○○○○) ひぐらし(○○○○)〈古歌阿州〉 おほぜみ(○○○○)〈江州○中略〉
蚱蝉は形大にして翅の色黄赤く、すきとおらず、八月に至り、未の刻以後多く鳴く、弘景雌蝉とするは非なり、雌蝉は鳴かず、故に唖蝉と雲、俗名なはぜみ(○○○○)、〈和名抄〉 おしごろう(○○○○○)〈前○中略〉 時珍、未得秋風則瘖不能鳴、謂之唖蝉と雲ふは非なり、