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重修本草綱目啓蒙
二十八/化生虫
蚱蝉〈○中略〉
蟪蛄(○○)〈は〉なつぜみ(○○○○) まつむし(○○○○)〈予州松山〉 ひぐらし(○○○○)〈同上、吉田、○中略〉 五月に早朝より、夕方まで鳴きつヾく声に抑揚あり、その蝉は形小にして淡黒色、羽はすきとおれり弘景四五月鳴而小紫、青色者蟪蛄也と雲、群芳譜、荘子に、謂蟪蛄夏蝉と雲、秘伝花鏡に、夏曰蟪蛄と雲、等の説に従ふべし、時珍以て、蛁蟟と為るものは是に非ず、