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重修本草綱目啓蒙
二十八下/湿生虫
蚯蚓 みヽず(○○○)〈和名抄〉 めヽず(○○○) めみず(○○○)〈加州○中略〉
数品あり、皆卵生なり、土中に住、夜は上に出て土お食ひ、暁に至て、土中に入る時、糞お多く穴傍に遺す、これお六一泥卜雲、〈○中略〉薬に入るヽには、白頸蚯蚓お用ゆ、和名抄にかぶらみヽず(○○○○○○)と訓ず、今鰻鱧お釣る人、白頸なる者お撰用ゆ、その味殊に甘お以てなりと雲ふ、白頸なる者は大小共にあり、弘景是其老者と言へるは隠ならず、〈○中略〉又蚯蚓田畔に在るものお あなみヽず(○○○○○)〈土州〉と雲ひ、田中に在るものお田みヽず(○○○○)〈同上〉と雲、又至て大なるものは長さ一尺許、大さ指の如きものあり、やまみヽず(○○○○○)〈州〉と雲ふ、これお大蚓〈附方〉威汚蠖〈事物紺珠〉と雲ふ、〈○下略〉