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東雅
十九/鱗介
水母くらげ〈○中略〉 魚子お近俗はらヽごといふ事あり、万葉集抄にばらヽといふ事お散り〳〵なる事おいふと見えたり、此説の如きは、其義よく合へりとも聞えざるにや、或は是梵語に出でし事なりしも知るべからす、梵に波羅々といふは、漢に重生華と訳しぬと見えたれば、魚子の重なり生ぜしと雲ひしに似たり、