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源平盛衰記
二十五
鰚奏吉野国栖事浄見原の天皇〈○天武〉大伴王子に襲れて、吉野の奥に籠り、岩屋の中に忍御座けるに、国栖の翁粟の御料にうぐひと雲魚お具して、供御に備へ奉る、〈○中略〉位に即て召れしより以来、元日の御祝には、〈○中略〉此翁参て、粟の御料にうぐひの魚お持参して御祝に進る、